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![]() もちろん日常的に摂取する食事の質について注意を払うことに異論はないのですが、アトピーに関していえば13歳未満の人でも食べ物の質によってアトピー性皮膚炎が悪化するケースは約30%前後と一般の人々が考えるほど高い数字ではありません。 さらに13歳を超した成人になりますとそのパーセンテージはぐっと低くなり、仮に多く見積もっても約2〜3%程度しかありません。 現実には食事によるアトピーの悪化は13歳未満の患者さんでもこのように約30%程度ですが、30%といえどもかなり食事アレルギーが存在することは事実なので、私は次のような食事指導をしています。 「食事アレルギーの原因として卵・牛乳・米・小麦・ソバが考えられていますので、卵なら卵だけを2・3週間続けて食べさせてください。 結果的にますますカユくなったら卵を食べさせることを中止し、その後の様子を見てください。 中止した結果カユミや皮疹が軽くなったり、消えてなくなるようだったら卵を食べることを本格的に中止してください」。 食べても悪化しなかったり中止しても変化のない場合は、食べても良いのは当然です。 またアトピー患者の場合一歳のときに卵がダメでも、4・5歳になるとアレルギー反応を示さなくなる患者が非常に多いのでこの点も注意すべきです。 次にアレルギー患者全般が食べたり・飲んだりしてはいけないものをあげます。 まず筆頭にあげられるのがチョコレート・コーヒー・ココア・血管壁への刺激物質は避けること。 特にチョコレートを食べる子供さんはどんな治療をしても絶対によくならないどころか、持続的に悪化していきます。 子供さんのチョコレートは厳禁です。 次にアトピーにかかった子供さん及び重症のアトピー患者が避けなければならない食事をあげてみます。 肉類は一切ダメ。 バター・チーズ・マーガリン・ラーメンも厳禁(ラーメンは不飽和脂肪酸であるフカ、鮫の脂が包被されています)。マヨネーズも食べ過ぎないこと。 背の青い魚(サバ、サンマ、イワシ)も極力ひかえること。 これらの魚には不飽和脂肪酸が多く含まれていて不飽和脂肪酸は活性酸素と二重・三重に結合して、過酸化脂質を造るからいけないのです。 脂といえば、玄米はその表面に脂の多い糖が大量にくっついているため、ことアトピーに限っては日常的に摂取すると必ず悪化します。 同じ脂でも植物性の脂、例えば菜種・ゴマ油などは味をつけたり、炒めものに使う程度なら使っていただいてもかまいません。 逆にうんと食べていただきたいタンパク質源をあげておきます。 白身の魚・シジミ・アサリ・ハマグリ等の貝類。カニ・エビなど。卵アレルギーのない人は卵をおおいに摂取してください。 |
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